北海道の城
続日本100名城(101番)
国の史跡
概要
志苔館(しのりたて)は、北海道函館市に所在する中世城館跡(日本の城)。小林氏によって築かれたとされる道南十二館のひとつ。国の史跡に指定されている。
1983年から1985年にかけて函館市教育委員会によって発掘調査が行われた。
館跡は、自然地形を活かし、四方に土塁と薬研または箱薬研状の空堀が巡らされ、全体でほぼ長方形の形状を呈している。内部は東西約70-80メートル、南北約50-65メートルで、約4,100平方メートルの広さがあり、曲輪の内部では掘立柱建物跡や井戸が確認されている。土塁の高さは、北側で約4.0-4.5メートル、南側で約1.0-1.5メートルであり、土塁の外側にあたる北側と西側には幅約5-10メートルの空堀が設けられ、最も深い所で約3.5メートルの深さをもつ。
発掘調査では、15世紀前半ごろを主体とする青磁・白磁・珠洲焼・越前焼・古瀬戸などの陶磁器が出土している。これらの遺物の年代は『新羅之記録』に記された長禄元年のコシャマインの戦いにおける志苔館陥落の時期(1457年)と矛盾しない。
2017年(平成29年)4月6日、続日本100名城(101番)に選定された。
(出典元:Wikipedia)
志苔館跡
蝦夷地に渡来した和人が築いた12の館の中で最も東に所在する館跡である
郭内
四方に土塁が巡らされたほぼ矩形を呈し沢地形などを利用して空壕が掘られている
井戸跡
およそ室町時代頃に造られたものと推定される
名称
- 志苔館
別名
- 山城
城郭構造
- なし
築城主
- 小林氏
主な城主
- 小林氏
築城年
- 不明
遺構
- 曲輪、土塁、堀
所在地
- 北海道函館市