丸亀城
日本の100名城 078番
一万石以上の城
現存天守
国の重要文化財

概要

丸亀城(まるがめじょう)は讃岐国、現在の香川県丸亀市にあった日本の城である。別名、亀山城(かめやまじょう)、蓬莱城(ほうらいじょう)ともいう。
丸亀市街地の南部に位置する亀山(標高66メートル)を利用し、縄張りはほぼ四角形で亀山の廻りを堀(内堀)で囲む、渦郭式の平山城である。石垣は、緩やかであるが荒々しい野面積みと端整な算木積みの土台から、頂は垂直になるよう独特の反りを持たせる「扇の勾配」となっている。山麓から山頂まで4重に重ねられ、合わせると60メートルになり、総高としては日本一高く、三の丸石垣だけで一番高い部分は22メートルある。誤解されやすいが、あくまで総高としての日本一であり、単体としての日本一高い石垣は大坂城で、僅差で上野城が続いている。ちなみに大坂城と上野城の高さは共に約30メートルである。
頂部の本丸には江戸時代に建てられた御三階櫓が現存する。この建物は唐破風や千鳥破風を施して漆喰が塗られ高さは15メートルあり、現存三重天守の中で最も小規模である。
内堀の周囲には侍屋敷が建ち並び、この周囲を外堀が方形に取り囲んでいた。侍屋敷は明治時代に大半が取り壊され跡地に善通寺第11師団の丸亀歩兵第12連隊、裁判所や小・中学校などが建てられた。外堀は明治頃まで存在していたが、琴平参宮電鉄の路線延長とその後の廃線や旧国道11号(県道33号線)の整備などにより、年とともに減少し、一部残されていた南側の箇所も今は埋め立てられ、外濠緑道公園として整備されている。
城跡の全域は国の史跡に指定されており亀山公園となっている。天守のほかに大手一の門・大手二の門・御殿表門・番所・長屋が現存しており、そのうち天守・大手一の門・大手二の門は重要文化財に指定されている。天守の最上階からは、瀬戸大橋など瀬戸内の風景を眺めることができる。陸上自衛隊善通寺駐屯地に所属するレンジャー隊員による美しい石垣を守るための清掃が行われている。
絵図と共に幕府に提出されたという「丸亀城木図」という木型の立体模型が残っている(丸亀市立資料館所蔵)。木型模型の現存例は丸亀城のものしかなく非常に珍しい。これは平成4年に丸亀市の指定有形文化財になっている。

(出典元:Wikipedia)

天守と高石垣(現存)

本丸には江戸時代に建てられた天守である御三階櫓が現存する

大手門

大手一の門と大手二の門がある

三の丸石垣

独特な反りを有している

名称

    • 丸亀城

別名

    • 亀山城、蓬莱城

城郭構造

    • 渦郭式平山城

築城主

    • 奈良元安

主な城主

    • 生駒氏、山崎氏、京極氏

築城年

    • 室町時代初期(14世紀頃)

江戸期石高

    • 丸亀藩・生駒氏17万3千石

遺構

    • 現存天守、門、長屋、番所、石垣、堀

所在地

    • 香川県丸亀市

生駒車

生駒車
生駒氏の家紋である