富山県

こきりこ祭り
こきりこ祭り
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こきりこ祭り
 

概要

毎年9月に開催される五箇山麦屋まつり(下梨)、こきりこ祭り(上梨)および定期的に行われる世界遺産集落(相倉・菅沼)でのライトアップイベントなどで、民謡保存会により舞台披露が行われます。
筑 子 「こきりこ」は、越中五箇山・上梨の山里を中心に伝承された古代民謡です。この唄は『越の下草』や二十四輩順輩図絵、『奇談北国巡杖記』などの古文献に記載されおり、大化の改新(約1400年前)の頃にはじまった、田楽の流れを汲む日本最古の民謡といわれています。室町時代に創建された上梨白山宮の祭礼に、古くより歌い踊られてきましたが、戦前戦後の混乱期に途絶えかけた時期もありました。昭和初期に詩人で作詞家の西条八十氏が民俗学者の柳田國男氏著書の「踊りの今と昔」を読み、こきりこを探し、五箇山を訪問されました。このことを契機に戦後になり、地元の郷土史研究家が、上梨の山崎しい老が幼き頃より歌いついできた演唱を採譜して発表し、脚光を浴びることになりました。奈良時代の万葉集などにみる純真、素朴にして、大らかな古代日本精神を伝承する唄として、広くその文化的価値が認めら、1969年(昭和44年)には文部省が中学校の音楽教材に指定しており、現在は小学校の音楽の教科書に取り入れられています。
 毎年、春・秋の上梨白山宮の祭礼には、舞殿で踊りが奉納されます。五穀豊穣を祈り祝う純朴なこの民謡民舞には、直垂(ひたたれ)、括り(くくり)ばかま、アヤイ笠を身にまとった男性がキレよく豪快にササラを打ち鳴らしながら舞う「ささら踊り」、鬘(かつら)ひもを額に結び、紙シデをつけたこきりこを持ち、女性がしなやかにに舞う「シデ踊り」などがあります。演奏には鍬金、棒ざさらなどの古代楽器やしの笛、大太鼓、鼓が用いられます。こきりこの名前は歌い手などが持つ、こきりこ竹に由来します。こきりこ竹(筑子)は放下師(大道芸人の一種)が用いた楽器で、五箇山では合掌造り家屋のあま(天井)に使われたすす竹を七寸五分に切り、手で操りながら打ち鳴らします。
 例年、9月25日、26日には上梨白山宮境内にて、こきりこ祭りが開催されます。
 また、四季を通じ定期的に「四季に舞うこきりこ踊り」実演会が開催されています。

(出典元: 世界遺産五箇山 観光情報サイト)

正式名称
こきりこ祭り
開催時期
9月
寺社
上梨白山宮
会場
富山県南砺市